スペースXが月面マスドライバーをガチでやる計画らしい コンセプト動画を公開

よくSF作品に題材として出てくるマスドライバー。それをスペースXは月面で本気で作る計画を発表しました。

月を「宇宙の巨大カタパルト」に変えるコンセプト映像

はまず、月面の荒涼とした風景から始まります。CGで描かれるのは、未来の巨大施設&工場である「TERAFAB(テラファブ)」の内部。赤く輝くアーチ状のレールが延々と続き、高速で滑走するペイロードが月面から次々と宇宙へ射出される様子がダイナミックに表現されています。

月を背景に、星々に向かって飛び立つ無数の粒子が映し出され、まるでSF映画のような演出です。その後、会場に切り替わり、Elon Musk氏がステージに登場。TERAFABイベントの観客を前にマイクを握り、スペースXのビジョンについて語り始めます。

Musk氏の発言内容

Elon Musk氏がTERAFABイベントの観客を前にマイクを握り、次のように説明します。(ざっくりとした翻訳です)

「テラファブの次は当然ペタワット級を目指すよね?そこで鍵になるのが、月面のリニアマスドライバーだ。Optimusと人間が協力して構築すれば、月面の無大気・1/6の重力を活かして、ロケット燃料なしで月脱出速度(約2.4km/s)まで加速できるマスドライバーの建設が可能だ。」

「これでコストが劇的に下がり、テラワットの1000倍規模の計算資源を深宇宙へ送り出せるようになる。月からはロケットが必要なくなる。私はこのmass driverが月面に完成するのを見届けるまで、長生きしたい。本当に壮大なことができる」

この発言は、xAIが推進する「AIコンピューティングの宇宙規模拡大」を象徴するもの。地球上の電力・冷却制約を突破し、月面で巨大AI工場を建設→電磁レールでAI衛星を大量射出するという、野心的プランです。

また、計算資源を深宇宙に送るという発言からわかるように、人間が活動できないような場所でもAIを送り込んで、開拓ができるということを想定しているものと思われます。

カルダシェフ・スケールが上がるかも

AIが宇宙空間で活動し、人類文明の活動領域は大幅に大きくなるかもしれません。

また、Elon Musk氏は「オプティマス+PVは、最初のフォン・ノイマン探査機となるでしょう。宇宙で発見される原料を使って、完全に自己複製が可能な機械です。」とも発言しています。人工知能の宇宙空間での活動を想定していることは明確です。

Elon Muskの嫌いなサム・アルトマンもAIが人類文明を大幅に拡張すると発言しています。筆者もその一人ですが、人より賢いAIを用いれば、太陽系全体の資源を活用できると本気で考えている人たちが増えています。

人類が無尽蔵の資源とエネルギーを獲得する日は近いのかもしれません。我々も長生きすれば、その発展を見れるかもしれません!

カテゴリ: テクノロジー・先端科学
この記事を書いた人
Seita Namba
イグナイトbiz 編集長