トランプ氏、イランにホルムズ海峡完全封鎖なら「20倍の報復」と強く警告

トランプ大統領は現地時間9日、自身のソーシャルメディア上で、イランがホルムズ海峡における原油輸送を完全に停止させる行動に出た場合、米国からかつてない規模の報復を受けることになるとの声明を発表しました。海峡周辺はイランによる封鎖声明や、民間船の航行自粛などで既に事実上の機能不全に陥っていますが、今回の発言は、イランによる本格的なタンカーへの攻撃や、大量の機雷敷設による物理的な完全封鎖やインフラ破壊への行動を防ぐための強い警告として受け止められています。

トランプ氏「これまでの20倍の打撃」 明確にしたレッドライン

トランプ氏は投稿の中で、イランがホルムズ海峡での石油の流れを完全に止めるような行動に出た場合、米国はこれまでの20倍の強さで打撃を与えると警告しました。

現在の海峡は緊張状態により機能が著しく低下していますが、声明はそこからさらに踏み込んだ事態への牽制です。破壊が容易な標的を攻撃することで、イランが国家として再び再建されることを事実上不可能にすると、体制の存続に関わるほどの報復を示唆しました。

「死、火、そして怒りが彼らに降り注ぐだろう」という過激な表現を用いつつも、直後には「しかし、そうならないことを祈る」と述べ、事態の悪化自体は望まない姿勢も併記しています。

中国や海峡利用国への「贈り物」という政治的メッセージ

今回の声明で特筆すべきは、トランプ氏がこの強硬な姿勢を中国をはじめとするホルムズ海峡を頻繁に利用する国々への「米国からの贈り物」と表現している点です。

これは、米国の強力な軍事的抑止力があるからこそ、イランは海峡の完全な軍事封鎖に踏み切れず、他国の原油輸送再開の可能性が保たれているというアピールです。中東へのエネルギー依存度が高い国々に対し、航行の自由を担保する米国のプレゼンスを強調する狙いがあります。

トランプ政権は海峡危機の発端を作りましたが、今回の軍事行動によって中東地域における不安定性を完全に取り除くことができると主張しています。一連のアメリカの行動へ、各国に感謝を要求しているものと思われます。

カテゴリ: 国際
この記事を書いた人

Seita Namba

イグナイトbiz 編集長