Sakana Chatがアップデートされたので遊んでみる

目次

以前、公開日に紹介したSakana Chat

どうやら使い勝手がパワーアップしたようです。

Kimi K2.6ベースの新しいNamazuFuguが使え、コード実行と成果物(HTMLや画像)の表示が出来るようになったそうです。

どうやらGemini や GPT のWebアプリで言うところの canvas的な機能なのかな?
「Fuguを使ってみたいな……」と思っていたものの、使う機会がなかったのでこの機に試してみました。

モダンなUI

ナマズかフグのアニメーションがお出迎えしてくれました。

モデルの選択にはNamazuとFuguがありました。
大阪モードも健在です!(正直、消えるかと思ってました……)

Fugu を使用するためにはログインする必要があります。

早速、Fugu にテトリスを作ってもらった。

サクッと指示

作成開始!

およそ一分ほどで応答が完了しました。

魚のアクセントがおしゃれ

結構好みなUIです。

ファイルをクリックすると、Gemini や GPT の Webアプリのように作業領域が開きました。

まるでCanvas だが……

……コードのプレビューは行えない模様。
また、作成過程でスキルファイルの読み込み、Pythonコードの実行をしていました。チャットの中でモデルが呼び出せるツールもしっかり備わっているようですね。

しかし、この作業領域、若干 JavaScript の制限がキツイのか、テトリスは動作しませんでした。ダウンロードしたらきちんと動いたので、成果物(HTMLやpythonで作成した画像)の表示にあえて限定しているのかもしれない。

HTMLファイルを開いたら、ちゃんと動くテトリス

Devツールで確認すると、今回のものは生成された単一のHTMLファイルをiframe内で実行・保存する仕組みで、ブラウザ上で動くローカルなサンドボックスでした。生成物によってSakana Chat 上の作業利用域で動いたり、動かなかったりするのも納得です。
Gemini Canvasなどとは、画面上での直接編集やバージョン管理機能を持たず、編集や履歴保持をチャットのやり取りに依存する点で違います。

過剰なサーバーサイドの負荷を減らそうとしたんだろうなぁ……。と勝手な想像をしてしまいます。
表示の確認程度の用途なら、ユーザー側のブラウザで十分でしょうからこの実装も理解できます。軽量ながらエージェンティックな動作を実現していそうです。

グラフ画像などをpythonで作成させる作業にはちょうど良さそうです。

Fugu は思考過程が隠されていた

Namazuとは違い、Fugu を選択した際には、LLMの思考過程(CoT)は見えないようになっていました。
どのモデルにルーティングしているかについては分からない仕様ですね。API経由でルーティングしたモデルについて質問しても、答えないようなしっかりとしたハーネスがあるらしいです。

Fugu では詳細な思考内容は表示されない

Namazu の方は以前のSakana Chat と同様にCoTの過程が見れます。ですが、表示がミニマルになりスッキリしていますね。

設定項目

設定でチャットデータをモデル改善に使用するかどうかを選択できます。

また、入力設定で Enter で改行するか、プロンプトを送信するかを選択できるみたいです。ここは日本語特有の悩みに寄り添ってくれている感じがします。

どんな用途に使えそうか

情報収集や、質問には十分に使えそうです。
NamazuとFuguでバランスの取れた性能を無料で使わせてくれます。太っ腹~。

Namazu はそもそもKimi K2.6 ベースですから結構性能が高いですし、Fuguに関しては、フロンティアモデル・準フロンティアモデルにルーティングしてくれているわけなので、高性能なモデルを使うのと結果は大差は無いはずです。よほど複雑なタスクでない限り、難なくこなせそうです。

国内のAIベンダーにこだわる方や、AIサブスクリプションに入っていない方や、単発でLLMで作りたいものがある方にとってはちょうどいい性能と使用感かと思います。

利用上限がわかるインジケーター等がなくてよく分からないのと、コンテキストを圧縮等しているか、LLMが使用しているツールはSakanaAI自作のものなのか?……などなど、仕様が分からない点は個人的に気になりますね。

ツールコールのレスポンスや、見た感じの出力速度(Tokens/s)もそこそこ速いので気に入りました。

自分は日本語圏の情報を収集する際にはこれからも使ってみようかなと思います。使えたらええんですよ。

よく考えたら、このタイプの無料で大衆に開かれたチャットウェブアプリのサービスって日本において少ないですね。PFNのモデルは試そうとしたらまんまOpenWebUIの画面で試す感じだったかと思います。RakutenAI はきれいなAIチャットサービスを提供していますが、認知度低め。
SakanaAIは見せ方がうまい会社だなと感じます。

どこまで機能拡張していく予定なのでしょうか?
GeminiやChat-GPTのWebアプリレベルのものを作る予定はあるのか?
Sakana Chat が本気で日本のAIチャット市場を取りに来る日が来るのか?

気になりますね。

カテゴリ: AI・人工知能
この記事を書いた人
Seita Namba
イグナイトbiz 編集長 @ PopLink

大阪大学在学中。Web制作・開発集団「PopLink」のメンバー。テクノロジー動向やAI×ビジネス、国際情勢などに関心があり、開発者・ユーザー双方の視点から客観的な情報発信を心がけています。

現在は「イグナイトbiz」の更新と、サイトのWordPressテーマ保守を担当しています。活動の一環として、個人やチームでいくつかのWebサービス・ソフトウェアの個人開発・運営に携わっています。

■ これまでに制作・運営に関わった主なプロジェクト
・当サイトのWordPressカスタムテーマ開発・運営
・プレプリントサーバー「ShelfHub」の構築・運営
・経理&経営支援ソフトウェア「Zborra」の開発・運営
・パブリックドメイン電子図書館「Lib.ShelfHub」の開発・運営