Claudeを提供していることで有名なAI企業Anthropicは、GICとCoatue主導によるSeries Gラウンドで300億ドル(日本円でおよそ4.5兆円)を調達し、ポストマネー評価額を3800億ドルに引き上げた。このラウンドはD. E. Shaw Ventures、Dragoneer、Founders Fund、ICONIQ、MGXが共同主導した。調達資金は、フロンティア研究、製品開発、インフラ拡大に充てられ、Anthropicのコーディング分野の市場リーダーとしての地位をさらに強化する。
Anthropicの最高財務責任者(CFO)であるKrishna Rao氏は、「起業家、スタートアップ、世界最大の企業にかかわらず、顧客からのメッセージは同じです。Claudeはビジネス運営にますます不可欠になっています。この資金調達は、そうした顧客からの驚異的な需要を反映しており、私たちはこれを活用して、彼らが依存する企業グレードの製品とモデルを構築し続けます」と述べた。
驚くべき成長速度
Anthropicは、初の収益を上げてからわずか3年未満で、現在のランレート収益を140億ドルに達した。この数字は過去3年間で毎年10倍以上の成長を遂げている。この急成長は、企業と開発者にとってのインテリジェンスプラットフォームとしての地位によるものだ。Claudeの年間支出額が10万ドルを超える顧客数は、過去1年で7倍に増加。API、Claude Code、Claude for Workといった単一のユースケースから始まった企業が、組織全体に統合を拡大している。2年前には、年間100万ドル以上を支出する顧客はわずか12社だったが、現在は500社を超える。Fortune 10社のうち8社がClaudeの顧客となっている。
Claude Codeは、エージェント型コーディングの新時代を象徴し、ソフトウェア開発の方法を根本的に変革している。2025年5月に一般公開されたClaude Codeのランレート収益は、現在25億ドルを超え、2026年初頭から2倍以上に成長した。週次アクティブユーザー数も1月1日以降で倍増。最近の分析によると、世界中のGitHub公開コミットの4%がClaude Codeによって作成されており、1ヶ月前から倍増している。
Claude Codeのビジネスサブスクリプションは2026年初頭から4倍に増加し、エンタープライズ利用が収益の半分以上を占めるようになった。コーディングで優位性を発揮するClaudeの機能は、金融・データ分析、営業、サイバーセキュリティ、科学発見など他の分野でも輝いている。
最近公表された金融リサーチ特化モデルによる調査会社の株価下落は、Anthropicの影響力を物語っている。
衰えない成長と開発のスピード
1月だけで、30以上の製品と機能をリリースした。これにはCoworkが含まれ、Claude Codeの強力なエンジニアリング機能を知識労働タスクの広範な範囲に拡張する。Coworkには11のオープンソースプラグインが含まれており、Claudeを営業、法律、財務などの専門役割やチーム向けのスペシャリストに変える。また、医療・生命科学分野への拡大として、Claude for EnterpriseをHIPAA準拠の組織向けに提供開始した。
Claudeのフロンティアインテリジェンスは進化を続けている。先週リリースされた最新モデルOpus 4.6は、ドキュメント、スプレッドシート、プレゼンテーションをプロフェッショナルに生成するエージェントを駆動可能だ。また、Opus 4.6はGDPval-AAで世界トップのモデルであり、金融、法律などの経済的に価値ある知識労働タスクでのパフォーマンスをたたき出している。

Series G資金は、インフラ拡大にも充てられ、どんなシステム環境の顧客にもClaudeを提供する。Claudeは、世界3大クラウドプラットフォーム(Amazon Web ServicesのBedrock、Google CloudのVertex AI、Microsoft AzureのFoundry)で利用可能な唯一のフロンティアAIモデルだ。トレーニングと実行にはAWS Trainium、Google TPUs、NVIDIA GPUsの多様なAIハードウェアを使用し、タスクの遂行のために最適な環境を自動で選択。これにより、パフォーマンス向上とレジリエンスが企業顧客に提供している。
企業と開発者からの需要は、Claudeへの信頼を表している。AIがスケール実装に向かう中、Anthropicはモデル、製品、パートナーシップを構築し、その移行をリードしていく存在としての確固たる地位を確立している。
