スペースワン「カイロス」3号機、打ち上げ予定時刻になるも発射されず|3度目の延期

2026年3月4日午前11時00分、和歌山県串本町の民間ロケット発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げが予定されていた、スペースワン社の小型ロケット「カイロス」3号機は、予定時刻を過ぎても離昇せず、本日の打ち上げは中止となった。

同機は当初2月25日の打ち上げを予定していたが、天候不良等により3月1日に延期、さらに本日4日へと再延期されていた。今回で3度目の延期となる。

現地の状況

発射場周辺では11時に近づくにあたって期待感が高まっていたが、午前11時00分の打ち上げ時刻になっても機体に変化は見られなかった。その後、関係者を通じて本日の打ち上げ中止がアナウンスされた。

10時54分における判断では打ち上げるとの判断が下されていたが、打ち上げ時刻に急に判断が覆った形だ。

搭載されている5機の衛星

カイロス3号機には、以下の5機の超小型衛星が搭載されている。これらの衛星は、次回の打ち上げ機会を待つこととなる。

1. TATARA-1R(テラスペース株式会社)

今回のミッションのメインペイロードである約70kgの衛星。高解像度の地球観測カメラを搭載し、軌道上での技術実証を目的としている。

2. SC-Sat1a(株式会社Space Cubics)

JAXA発のベンチャーが開発。民生用電子部品を活用した宇宙用コンピューターの動作実証を行う。

3. HErO(広尾学園中学校・高等学校)

中高生による宇宙教育プロジェクトの一環。宇宙環境における新素材の劣化状況などを調査する実験装置を搭載している。

4. AETS-1(株式会社アークエッジ・スペース)

将来の衛星コンステレーション構築に向けた、標準的な衛星バス(基盤技術)の機能検証を行う。

5. NutSat-3(台湾宇宙機構 / TASA)

台湾が開発した超小型衛星。船舶の自動識別装置(AIS)の信号受信実験など、通信・観測技術の実証を目的としている。

カテゴリ: 宇宙
この記事を書いた人

Seita Namba

イグナイトbiz 編集長