民間小型ロケット「カイロス3号機」打ち上げ失敗 四度目の再挑戦で

2026年3月5日、宇宙事業会社スペースワンは午前11時10分、和歌山県串本町の専用発射場「スペースポート紀伊」から小型ロケット「カイロス」3号機を打ち上げました。機体は射場を離れ、空に舞い上がるも、第一段分離予定よりも前の、発射後1分15秒付近にて破裂のような様子が確認、白煙が一時3つ確認されました。その後、噴煙が螺旋のような見た目となりました。上空で激しく回転していたものと思われます。

その後、ミッション達成困難と判断され、飛行中断措置が取られました。

打ち上げまでの経緯と度重なる延期

カイロスロケットは、2024年3月の初号機、同年12月の2号機において飛行中断措置がとられ、軌道投入に至りませんでした。今回の3号機は以下の通り、気象条件やシステム上の理由から複数回の日程変更を経ての実施となりました。

  • 当初の予定(2月25日): 悪天候のため延期
  • 1度目の再設定(3月1日): 上空の風の影響など天候分析の結果により中止
  • 2度目の再設定(3月4日): 発射約30秒前に測位衛星(GNSS)からの受信電波が不安定となり、安全システムが作動して緊急停止
  • 3度目の再設定(3月5日): 午前11時10分に打ち上げ実施、飛行中断措置

カイロス3号機の概要と搭載ペイロード

  • 機体仕様: 全長約18メートル、総重量約23トン。3段式の固体燃料エンジンに、軌道投入用の液体燃料エンジン(キックステージ)を加えた構成。
  • 搭載衛星: 台湾の宇宙機関(台湾国家宇宙センター)や国内ベンチャー企業などの小型人工衛星、合計5基。
カテゴリ: 宇宙
この記事を書いた人

Seita Namba

イグナイトbiz 編集長